こんにちは!動画編集スクール「キッカケ」運営の、キッカケMEDIA編集部です。
「動画編集を学んで、いずれは会社を辞めて独立したい」。そう考えている方にとって、いちばん気になるのは「実際に辞めてから、どうなるのか」ではないでしょうか。学習中は先が見えず、不安になりますよね。
そこで今回は、会社員として働きながらキッカケで学習をスタートし、その後会社を辞めて動画編集一本で独立した卒業生に、退職前の準備から独立直後の苦労、1年経った今の状況まで、時系列でお話を伺いました。
なお、登場する卒業生は仮名で紹介し、エピソードはキッカケの受講生像として一般的にありそうな内容を編集部で構成したものです。それではさっそく見ていきましょう!
今回お話を伺った、佐藤さん(仮名・30代)のプロフィール
佐藤さんは、メーカー営業職として8年ほど勤務していた方です。仕事自体に大きな不満はなかったものの、「毎日同じ時間に同じ場所へ通う働き方を、この先何十年も続けるイメージが持てなかった」ことがきっかけで、副業として動画編集の学習を始めたといいます。
- 年代・性別:30代・男性(仮名)
- 受講前の状況:メーカー営業職として勤務中
- 動画編集の経験:なし(受講開始時点)
- 独立までの期間:受講開始から退職まで約7ヶ月、独立から取材時点で約1年
「最初から独立するつもりだったわけではなく、最初は『会社員を続けながら副収入があれば安心だな』くらいの気持ちでした」と佐藤さん。学習を進めるうちに案件が少しずつ取れるようになり、独立という選択肢が現実味を帯びていったそうです。
退職前、どんな準備をしてから独立に踏み切ったのか
いきなり会社を辞めたわけではなく、佐藤さんは在職中の約7ヶ月間を「独立の準備期間」として使いました。
| 時期 | 取り組んでいたこと |
|---|---|
| 1〜2ヶ月目 | 仕事終わりや土日を使って、ソフトの基礎操作とポートフォリオ制作 |
| 3〜5ヶ月目 | 副業として小規模な案件を受注。土日を中心に対応しながら実績を積む |
| 6〜7ヶ月目 | 継続案件が2件持てた段階で、退職後の生活費シミュレーションを実施 |
※準備にかける期間や進め方には個人差があります。上記はあくまで一例としてご覧ください。
特に佐藤さんが重視していたのは、「退職する前に、継続的に依頼をくれるクライアントを最低1〜2件は確保しておくこと」だったそうです。「収入がゼロの状態からのスタートだと、精神的にかなり追い込まれると聞いていたので、多少でも土台を作ってから辞めようと決めていました」。
独立のタイミングや必要な準備期間には個人差があり、副業の可否は勤務先の就業規則によっても異なります。この記事は佐藤さん個人の一例であり、同じ進め方や結果を保証するものではありません。
独立直後、いちばん大変だったこと
準備を重ねたうえで退職した佐藤さんですが、独立直後の数ヶ月はやはり大変だったと振り返ります。
「会社員のときは何も考えなくても毎月決まった日に給料が振り込まれていましたが、独立した瞬間、その安心感がまるごとなくなるんですよね。頭では分かっていたつもりでしたが、実際に経験すると想像以上でした」。
収入の波に加えて、もうひとつ大きかったのが「生活リズムの乱れ」だったといいます。時間の使い方が完全に自由になったことで、かえって仕事の始まりと終わりの境目があいまいになり、気づけば作業時間が不規則になっていたそうです。
キッカケMEDIA編集部としてこれまで多くの卒業生を見てきた中でも、「自由に使える時間が増えたことで、逆に生活リズムを崩してしまう」という声は少なくありません。独立直後は特に、意識的に生活の型を作ることが大切なようです。
佐藤さんはこの時期、「毎朝同じ時間に作業を始める」「週の初めに1週間分のタスクを決める」というルールを自分の中に作ることで、少しずつリズムを取り戻していったそうです。「会社員時代の“決まった時間に動く”という習慣は、独立してからも意外と役に立ちました」。
半年〜1年でどう変化していったのか
独立から半年を過ぎたあたりから、佐藤さんの状況は少しずつ変わっていったといいます。「最初の数ヶ月は目の前の案件をこなすだけで精一杯でしたが、半年を過ぎたころから、次の月の予定がある程度見通せるようになってきました」。
- 継続案件が2件から4件に増え、単発案件への依存度が下がった
- 過去の実績を見せられるようになったことで、応募時の通過率が上がった
- 作業スピードが上がり、同じ本数でもかけられる時間に余裕が出てきた
「収入面でも、独立直後の不安定さに比べると、だいぶ落ち着いてきた実感があります」と佐藤さん。ただし本人も「まだ会社員時代のような安定とは違う」と話しており、収入の波そのものがなくなったわけではないといいます。
案件の単価や月々の収入は、クライアントや案件内容、個人のスキルによって大きく異なり、この記事では具体的な金額の記載を控えています。「不安定さと付き合いながらも、時間とともに見通しが立てやすくなっていく」という変化の流れを、実例としてお伝えできればと思います。
1年を振り返って、佐藤さんは「独立して良かったこと」として、通勤時間がなくなったことよりも、「仕事の裁量が自分にあること」を挙げていました。「うまくいかなかったときに、誰かのせいにできない代わりに、改善の余地も全部自分の手の中にあるんです。そこが会社員時代とは大きく違いますね」。
独立を考えている方へのアドバイス
最後に、これから独立を考えている方に向けて、佐藤さんからのアドバイスを紹介します。
アドバイス1. 退職前に「収入ゼロでも続けられる土台」を作る
「継続してくれるクライアントを在職中に1件でも作っておくと、独立直後の不安がだいぶ違います。収入が完全にゼロの状態からのスタートは、精神的な負担が大きいと感じました」。
アドバイス2. 独立後の「時間の使い方」は自分でルールを決める
「自由な時間は、ルールがないとかえって仕事がしづらくなります。始業・終業の時間を自分で決めておくだけで、ずいぶん働きやすくなりました」。
アドバイス3. 収入の波は「なくなる」のではなく「付き合い方が変わる」もの
「独立すれば波がなくなると思っていましたが、実際はそうではありませんでした。波があること自体を前提にして、継続案件を増やすなど自分なりの備え方を持っておくことが大事だと思います」。
佐藤さんの経験はあくまで一例ですが、「在職中の準備」と「独立後の生活リズムづくり」が、最初の1年を乗り越えるカギになっていたことは、多くの卒業生にも共通して見られる傾向です。
まとめ
最後に、今回のインタビューの要点を整理しますね。
- 佐藤さんは、メーカー営業職として働きながら学習を始め、約7ヶ月の準備期間を経て退職・独立した
- 退職前に継続案件を確保しておいたことが、独立直後の不安を和らげる土台になった
- 独立直後は「収入の不安定さ」と「生活リズムの乱れ」がいちばんの壁だった
- 半年〜1年で継続案件が増え、収入や仕事の見通しが立てやすくなっていった
- アドバイスは「退職前に土台を作る」「時間のルールを自分で決める」「収入の波は前提として備える」の3つ
今回ご紹介したのは、あくまで一人の卒業生のエピソードです。準備期間や独立後の状況には個人差があり、同じ結果を保証するものではありません。それでも、「独立は一気に安定するものではなく、少しずつ土台を積み上げていくものだ」ということは、きっと伝わったのではないかと思います。
独立を考え始めたら、まずは会社員を続けながら学習と小さな実績づくりから。今回の佐藤さんのように、辞める前の準備が、その後の1年を大きく左右するのかもしれません。