こんにちは!動画編集スクール「キッカケ」運営の、キッカケMEDIA編集部です。

「動画編集を始めたいけど、今使っているパソコンで大丈夫?」「新しく買うなら、どのくらいのスペックを選べばいいの?」。これから動画編集を始めようとする方から、こうしたご相談をよくいただきます。

パソコン選びは、動画編集の学習を始める前に最初にぶつかる壁のひとつです。スペックが足りないと、書き出しに何時間もかかったり、途中でソフトが固まったりして、せっかくのやる気が削がれてしまいます。かといって、必要以上にハイスペックなパソコンを選んで予算をかけすぎるのももったいないですよね。

そこでこの記事では、動画編集に必要なパソコンのスペックの目安を、CPU・メモリ・ストレージ・GPUの項目別に整理し、用途別のおすすめスペックと予算を抑えて始めるための工夫まで、順番に解説していきます。

結論:動画編集用パソコンに必要なスペックの目安

結論からお伝えします。YouTubeやショート動画といった一般的な編集を学びながら仕事にしていくなら、目安として「CPUはミドルクラス以上」「メモリ16GB以上」「ストレージはSSD(512GB以上推奨)」の3点を満たしていれば、まず問題なく始められます。

GPU(グラフィックボード)については、カット編集やテロップ中心の作業であれば必須ではありません。ただし、4K素材の扱いやモーショングラフィックスまで視野に入れるなら、搭載されているモデルを選んでおくと後々の負担が減ります。

ポイント

最初から完璧なスペックを揃える必要はありません。まずは「最低限、作業が止まらないライン」を満たすことを優先し、必要になったタイミングで買い替えを検討する、という考え方でも十分です。

とはいえ、これだけだとイメージが湧きにくいと思うので、ここからは「なぜそのスペックが必要なのか」「実際にどう選べばいいのか」を、順を追って説明していきますね。

パソコンのスペックが作業効率を左右する3つの理由

そもそも、なぜ動画編集ではパソコンのスペックがそれほど重要視されるのでしょうか。理由は大きく3つあります。

理由1. 動画データそのものが重いから

文書作成や表計算と違い、動画ファイルは数GB〜数十GBという大きなデータを扱います。特に4K素材やスマートフォンで撮影した高画質の動画は、それだけでパソコンに大きな負荷をかけます。

スペックが足りない状態でこうした素材を扱うと、再生がカクついたり、プレビューの表示が遅れたりして、編集そのものに時間がかかってしまいます。

理由2. 「書き出し」の待ち時間に直結するから

編集が終わった後の「書き出し」(動画ファイルを完成形として出力する作業)は、パソコンの処理性能がそのまま時間に反映される工程です。スペックの低いパソコンでは、10分の動画を書き出すのに1時間以上かかる、ということも珍しくありません。

案件をこなす立場になると、この書き出し時間の差は1日にこなせる本数の差に直結します。学習段階では気づきにくいですが、仕事にしていく上では意外と大きなポイントです。

理由3. ソフトの動作自体が重くなるから

Premiere ProやDaVinci Resolveといった動画編集ソフトは、多くの機能を持つぶん、パソコンへの要求も高めです。スペックが足りないと、ソフトを開くだけで時間がかかったり、エフェクトを1つ加えるたびに操作がワンテンポ遅れたりします。

この「もっさりした動き」がストレスになって、学習のモチベーションが下がってしまうケースも少なくありません。快適に操作できる環境を整えることは、遠回りに見えて実は近道です。

注意点

逆に言えば、スペックの不足が原因で「自分は動画編集に向いていないかも」と感じてしまうのはもったいないことです。うまく進まない原因が自分のスキルなのか、パソコンのスペックなのかは、切り分けて考えるようにしましょう。

動画編集に必要なスペック解説【CPU・メモリ・ストレージ・GPU】

ここからは、それぞれの項目について具体的に見ていきましょう。パソコンを選ぶときにチェックすべきポイントは、主に4つです。

CPU(処理性能の要)

CPUは、パソコン全体の処理速度を左右する頭脳にあたる部分です。動画編集では、カットやエフェクトの処理、書き出しの速度に直結します。

目安としては、各メーカーのラインナップの中で「ミドルクラス」以上とされる性能のものを選ぶと安心です。エントリークラス(一番安価な入門向けグレード)のCPUだと、動画編集では力不足を感じる場面が出てきやすくなります。

メモリ(RAM)

メモリは、作業中のデータを一時的に置いておく場所です。メモリが足りないと、ソフトの動作が重くなったり、複数のアプリを同時に開いたときに動作が不安定になったりします。

目安は16GB以上です。8GBでも動くことは動きますが、余裕を持って作業したいなら16GB、4K素材やモーショングラフィックスまで扱うなら32GBあるとより快適に進められます。

ストレージ(SSD容量)

ストレージは、動画素材やプロジェクトファイルを保存しておく場所です。読み書き速度が速いSSD(従来のHDDより高速な記憶装置)を選ぶことが前提になります。

容量は512GB以上を目安にしてください。動画素材は想像以上に容量を圧迫するため、256GBだとすぐに空き容量が足りなくなり、外付けストレージの購入が必要になるケースが多いです。

GPU(グラフィックボード)

GPUは、映像の描画やエフェクト処理を担当するパーツです。搭載されていなくても動画編集自体は可能ですが、あるとプレビューの表示や書き出しの速度が大きく変わってきます。

カット編集やテロップ中心の作業であれば必須ではありませんが、4K素材やアニメーション・モーショングラフィックスを扱う予定があるなら、搭載モデルを選んでおくことをおすすめします。

項目 最低限の目安 快適に使いたい場合の目安
CPU エントリークラス上位〜 ミドルクラス以上
メモリ 8GB 16GB〜32GB
ストレージ SSD 256GB SSD 512GB以上
GPU 非搭載でも可 搭載モデル

※上記はあくまで一般的な目安です。使用するソフトや扱う素材によって必要なスペックは変動するため、購入前に各ソフトの公式サイトで最新の動作環境(推奨スペック)もあわせて確認することをおすすめします。

【用途別】おすすめスペックの目安

必要なスペックは、どんな動画を編集したいかによっても変わってきます。ここでは代表的な3つの用途別に、目安を整理しました。

用途 主な作業内容 スペックの目安
YouTube・ショート動画の編集 カット、テロップ、簡単なエフェクト CPU:ミドルクラス/メモリ:16GB/ストレージ:SSD 512GB
4K素材・長尺動画の編集 4K撮影データの取り込み、色調整 CPU:ミドルクラス以上/メモリ:32GB/GPU:搭載モデル推奨
モーショングラフィックス 文字や図形のアニメーション演出 CPU:ハイクラス/メモリ:32GB以上/GPU:搭載モデル推奨

まずは自分が「どんな動画を編集していきたいか」をイメージしてみてください。最初からモーショングラフィックスまで見据える必要はなく、まずはYouTube・ショート動画の編集ラインで十分というケースがほとんどです。必要になったタイミングで、GPU搭載モデルへの買い替えを検討すれば大丈夫です。

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予算を抑えてパソコンを用意したい人へ

「スペックの重要性はわかったけれど、予算はあまりかけられない」という方も多いはずです。ここでは、無理なく始めるための工夫と、選ぶときに避けたいポイントをお伝えします。

Macか、Windowsか

結論として、どちらでも動画編集は問題なく行えます。Premiere ProやDaVinci Resolveは、どちらのOSにも対応しているためです。すでに使い慣れている方のOSを選ぶ、あるいは予算に合わせて選ぶ、という考え方で問題ありません。

中古・型落ちモデルという選択肢

新品にこだわらないのであれば、中古や型落ちモデルを検討するのもひとつの手です。1〜2世代前のモデルでも、CPU・メモリ・ストレージが本記事の目安を満たしていれば、実用上は十分な性能を発揮してくれます。

ただし、保証の有無やバッテリーの劣化状態は事前によく確認しておきましょう。

避けたほうがよいパソコンの特徴

逆に、次のようなパソコンは動画編集には向いていません。購入前に必ずチェックしてください。

注意点

価格の安さだけでパソコンを選んでしまうと、動画編集の場面で力不足を感じ、結局すぐに買い替えることになりかねません。最初から本記事の目安を満たしたモデルを選んでおくほうが、長い目で見ると無駄になりにくいです。

まとめ

最後に、要点を整理しますね。

パソコン選びは、動画編集の学習をスムーズに進めるための土台になる部分です。ここでつまずいてしまうと、せっかくのやる気が削がれてしまいます。まずは本記事の目安を参考に、無理のない範囲で環境を整えてみてください。

パソコンの準備ができたら、次はいよいよソフト選びと学習のスタートです。どのソフトを選べばいいか迷ったら、別の記事もあわせて参考にしてみてくださいね。